価値観の多様化と自己開発

2008年1月20日(第10号)


QOL向上のヒント

【 NLP×質問力 】の 合同会社5W1H

質問力が強みの"異分野コミュニケーター"
米国NLP協会認定トレーナー

高野 潤一郎






こんにちは、合同会社5W1H代表の高野潤一郎です。


2008年のニューズレターは、ちょっと堅めにスタートです(笑)。


以下では、『価値観多様化社会には、関係者の肯定的な意図を認め、相手の感情に沿いつつ、筋道を立てて解決策を導くことが大切』といった趣旨の議論を【 ビジネスと価値観 】→【 多様性と自己開発 】→【 価値観と多様性 】といった順で展開しています。


それではどうぞ、「QOL向上のヒント」をお楽しみください♪



【 ビジネスと価値観 】


市場調査や社会調査の専門家であるPaul H. Ray と Sherry Ruth Anderson が著した「The Cultural Creatives (2000)」では、彼らが2年間を費やして見つけ出した、消費者の行動を予測する方法を紹介しています。


彼らの研究によると、現代の消費者の行動を予測するのに大切なのは、人口統計でも所得でも心理学的な要因でもなく、「価値観とライフスタイル」だということです。


私たちに馴染みのある例としては、ロハス(Lifestyles Of Health And Sustainability: LOHAS; 持続可能経済、健康的な暮らし、地球環境に配慮した暮らし、代替医療、自己開発)などがあげられますね。


また、John Naisbitt と Patricia Aburdeneは、かつて「社会変革は、変化しつつある価値観と経済上の必要性が合流するときにのみ起こる」と指摘していました。


そして現在、Thomas L. Friedman の「フラット化する世界」(2005, 2006)で、経済・社会の大転換が起きていることも示されています。


こういった切り口から考えると、「人生」や「コミュニケーション」について関心をお持ちの方ばかりでなく、現代社会における「経済活動」にご興味をお持ちの方にとっても、「価値観」という目に見えないモノが非常に重要になってきていると言えるのではないでしょうか。



【 多様性と自己開発 】


現在の日本では、ビジネスのグローバル化(異文化コミュニケーションの増大)、インフラ整備に伴う情報社会の実現(選択肢の増大)、従来の人生観・仕事観にとらわれない生き方の出現(可能性の増大)...といった背景もあって、「価値観の多様化」に伴うさまざまな社会変化がクローズアップされています。


また、2007年11月27日に閣議決定された第三次「生物多様性国家戦略」http://www.biodic.go.jp/nbsap.html では、「多様性」を守ることが大切だという内容が記されています。


もう少しだけ詳しく知りたい方のための補足


※ 3つの「生物多様性」

(1)「生態系」の多様性…極地〜熱帯などで、生物は生存競争や共存(相互依存)といったつながりを持っている

(2)「種」の多様性…「生物多様性」というときには、これを指すことが多い(全生物種の総数)

(3) 種内の(「個体」の)多様性…個体ごとの遺伝形質の違いが、基礎として存在する


※生物多様性と「進化」

遺伝形質の「突然変異」は「環境への適応」の結果として生じる。

特定の種が、異なる環境に最も適した生理的・形態的変異を起こして多くの系統に分かれることを「適応放散」といい、その延長線上に「種の分化」がある(←変異の”連続(必然)的”積み重ね)。

また、突然生じた変異で優れた形質のみが生き残る過程を「種の進化」といって区別する(←もともと持っていた遺伝形質の一部が失われたり変化したりして、”不連続(偶然)”からスタートする)。

現在存在する生態系は、現在の環境に最適化されたものではなく、長い時間をかけて緩やかに変化していっている途上のものであるため、その生態系が破壊されたとしたら元の生態系と同じには戻らない。



「多様性」って、大切なモノなのでしょうか?


諸説言われているようですが、ここでは「自己成長・自己開発にとって、多様性ってどんなふうに大切なの?」と尋ねられたと想定して、私の考えをいくつかご紹介しようと思います。


●(心身や経済状態などに)ある程度の余裕があるステージで、「緊急ではないけれど、重要なこと」に目を向け、「緊急かつ重要な案件が発生しないような状況を生み出す」、「予期していなかった変化に対応できるよう備えておく」ことは「自己保存」といった観点から大切。

●さまざまな感情(感動、驚き、喜怒哀楽、安らぎ...)を経験し、人間としての感性やQOL(人生の質)を高めるといった観点から大切。

●「創造」が「既知と既知を、新たな組合せ・順番でつなげること」と深い関係にあるとするなら、「多様性を保持すること・高めること」は、創造的なアイディアを生み出す豊かな土壌となりうるといった観点から大切。

●物事や出来事を一面的に解釈するのではなく、自分の視野を広げ、多面的に解釈して本質に迫ることができるようになるといった観点から大切。

●異なるリソースを持った人々と相乗効果を起こすことにより、質的な転換が期待できるといった観点から大切。(1+1を、3にも、5にも、10にもする!)

…など。


あなたなら、他にどのような観点を付け加えるでしょうか?



【 価値観と多様性 】


ここまで、「”価値観”が”多様化”し、その重要性が増している」という話、「”自己開発”には”多様性”が有益」という話をご紹介してきました。


「価値観が多様化してきている」ということは、「選択肢・可能性が多様化してきている」ということであり、数多くの選択肢の中から、自分なりの「目的・目標達成の”方法”」を”選ぶ”という過程を経て、”動ける”ということになります。


もう少し、話の中身をイメージしやすくしていきましょう。


例えば、ビジネスをはじめとする多くの場面では、「目的や目標」を共有することが求められます。


そして、「目的や目標」は共有するのだけれど、その達成に向けて、自分がどう関わっていくのかという「アプローチの仕方(方法)」が選べる機会、あるいは、権限を委譲された自由裁量部分が増えてきています。


「アプローチの仕方(方法)」が異なれば、「得られる成果」や「成果を得るスピード」が異なってきます。


この「アプローチの仕方(方法)」というところで、その人の「価値観」が密接に関わってくるのです。…選択する「方法」、実施「方法」には、その人の価値観が大なり小なり反映されるという意味です。


そして、「あの方法がいいらしいぞ。いや、この方法も良さそうだ」と、しばしば真逆の方法を仕入れてきて、頭の中が混線し、自分の「方法」を選ぶことができず、動けない...といった人も増えています。


プライベート・セッションをご利用になる方とお話させていただくと、「知識は多いけど行動しない」という人の中には、判断基準を外にだけ求めていて、自分をしっかり見つめていないという方が多いように見受けられます。


そして、「今までと異なる結果を得るために行動する、行動の仕方(方法)を選ぶ」というときに、この自分自身とのコミュニケーション、関係者とのコミュニケーションを効果的に図ることが重要だと繰り返し感じています。


それでは、これからの「価値観多様化社会」、「一緒に仕事をする人の価値観が異なっていても当たり前という状況」では、どのようなコミュニケーションが望まれるのでしょうか?


私は1つの解として、「関係者の肯定的な意図を認め、相手の感情に沿いつつ、筋道を立てて解決策を導くこと」、すなわち、「人間理解に基づき、感情と論理の両面からバランスのとれたコミュニケーションを図ること」が大切だと考えいます。


人々の価値観が似通っていて、「以心伝心」で意思疎通ができた時代には、”画一的な”コミュニケーション手法を身につければよかったのかもしれません。


しかし、現代は、価値観多様化社会です。


目的や目標は共有するものの、関係者の多様な価値観を認め、感情と論理の両面からコミュニケーションを図り、目的や目標の達成に向けて方法の変更が必要だというフィードバックがあれば、柔軟にアプローチを変える...そういったダイナミックな生き方・働き方が、より強く求められるようになってきているように感じます。


あなたの生き方・働き方・コミュニケーション方法は、価値観多様化社会に適応したものになっているでしょうか?


高野 潤一郎

P.S.

「価値観多様化」先進国の米国で生まれたコミュニケーションの体系、NLPの初級コース(NLPプラクティショナーコース)を3月29日から東京都内で開催いたします。

今回の話にできてきたキーワードがいくつも登場する、コミュニケーションに関するトレーニングコースです。

「相手の感情に沿いつつ...」などといった局面では、言葉以外のコミュニケーション(目の動かし方、表情、声のトーン、姿勢、呼吸のペースや位置、身振り手振り...といった非言語コミュニケー。

ご興味をお持ちの方は、こちらから詳細をご覧ください。
(「想定受講者」をはじめ、文章もいろいろ変わりました!)
http://www.5w1h.co.jp/qualification.html



【5W1H最新のお知らせ】



■コーチも学ぶNLPの質問技法セミナー

●2008年2月17日(日)
●2008年3月23日(日)

私は、優れたコーチやカウンセラーを見分ける方法の1つは、彼らに、次のような質問をしてみることだと考えています。


→「あなたは、なぜ(今の文脈・タイミングで)その質問を選んだのですか?」

→「(今の相手の理解度・文脈・タイミングで)その質問をする意図は何ですか?」


こう尋ね、回答を確認することで、質問を発した人の「質問力」を、ある程度測ることができます。


私の経験上、NLPでメタモデルを学んだ後は、顕著に「質問」を発する人が増えるものです(笑)。


新しく手に入れた質問の「フレーズ」を使ってみたくて仕方がないという氣持ちはわかるのですが、ラポール(精神感応)等について意識をめぐらさずに、頻繁に周囲に質問ばかりをしてしまい、人間関係やその場の雰囲氣を壊してしまうケースが増加しがちなのも確かです。


そういった現状を踏まえ、私がご提供している「質問力 Basic」というセミナーでは、自分自身の好奇心や興味を満たそうとするだけの”趣味の質問”ではなく、「自分自身や相手の人生の質を高める能力、社会に貢献する能力」を重視しています。


『 詳細 & お申し込み 』は、こちらから


企業研修ご担当者さまへ


エグゼクティブのあなたへ
 (※エグゼクティブとは、やるべきことが何かを自分で判断し、それを成し遂げる人物であり、業種・地位・肩書き・年齢などとは関係ありません。)




■ お願い ■

このニューズレターは、

 【 知る人ぞ知る、Change of Pace のメール 】

にしたいと思っています。


つまり、普段の生活からちょっと離れて、

・長期的な視点からモノを考えること
・部分だけでなく全体についても考えること
・出来事に振り回されず、本質を見極めようと時間を取ること

のお役に立ちたいと思っています。

…人によっては、「考え過ぎず、すぐに行動を起こすこと、得られる結果がよりよいものになるよう行動に修正を加えること」が大切な場合もあると思います。


もし、このメール情報が、「意識や行動をより望ましいものに変えるきっかけとなるのに役立つなぁ」、「QOLを向上させるのに役立つなぁ」と感じていただけた場合には、お知り合い、お友達などに転送していただけると幸いです!

          ↓
短く伝えたい場合には、この点線内をご利用ください!

“質問力”が強みのNLPトレーナー
高野潤一郎 の【 QOL向上のヒント 】
http://www.5w1h.co.jp/newsletter.html


ただし、内容の一部であっても、高野の許可なく転載およびそれに類する形式で情報発信されることを禁じます。

※著作権・引用・免責事項・個人情報の取り扱い・リンク
 http://www.5w1h.co.jp/IPetc.html

違法コピー等によって、著作権者の創作や発明に対する意欲・氣持ちが薄れると、私たちにとって有益な新たな作品・製品等が世の中に出にくくなります。

社会の文化的・経済的発展のためにも、知的成果物の価値を尊重し、保護していきましょう。

[参考情報]
・著作者人格権の侵害に関しては、著作権法18〜20条
・著作権の侵害に関しては、著作権法21〜28条
・差し止め請求権に関しては、著作権法112条1項
・損害賠償請求権に関しては、民法709条
・著作権侵害の場合の刑事罰に関しては著作権法119〜124条


あなたと似ている部分を持った人々に、あなたの大切な人々に弊社ニューズレター【 QOL向上のヒント 】を広めていただけると嬉しいです!




■発行・編集

合同会社5W1H 高野 潤一郎

「NLP×質問力」によって人生の質を高めることに焦点を当て「自己開発」・「人材育成」をサポートする会社です。


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